
音響熟成
音楽がお酒をおいしくする
日本では、昔から、北前船で運んでいると、お酒がおいしくなる。 波に揺られている水は真夏でも腐らない、など経験的に知られていたようです。
また、音楽を聞かせると、乳牛の乳の出がよくなったり、植物の生育が促進されるといったことが報告されています。
理由はよくわからないらしいのですが、音の波が関係しているらしいということは、わかってきているそうです。
お酒にも同じ効果が考えられて、音楽でお酒をおいしくする試みが、酒蔵でなされ、大学などでも研究されています。
音響熟成したお酒は、どう違うのか
京都大学大学院の研究
京都大学大学院 生命科学研究科 分子情報解析学分野 助教 粂田 昌宏(くめた まさひろ)が、ワインにモーツァルトを聞かせて熟成させると、味がまろやかになるという研究を発表しました。
酵母や乳酸菌といった単細胞の発酵微生物が、音楽に反応してその活動を変化させているのではないかと考え、研究したといいます。
醸造は、条件や状況によって、いろいろ変化するので、これだという結論は出なかったようですが、お酒の味に変化があったことは認められました。
音楽を聞かせることで、アルコールのカドが取れ、まろやかになることは、事実のようです。
山梨県工業技術センターの研究
山梨県工業技術センターのワインセンターというところが、ワイン樽にボディソニックを取り付けて、音楽を聴かせるものと、何も取り付けないもので、12日間の醸造を行う実験が行われたそうです。
その結果、次の3つの効果があることがわかったといいます。
(*ボディソニックは、振動トランスデューサによって体感音響振動に変える装置のことです。)
・ボディソニックを取り付けたほうが、水分子が小さくなっていました。水分子のサイズの変化していることが、味に影響を与えると考えられます。
・発酵を進める酵母菌の働きが活発になり、発酵がより早く進んだそうです。
・ワイン中の水分子とアルコール分子の状態が熟成の状態に近づいていました。 熟成前のお酒は、水分子とアルコール分子がばらばらで存在していて、分子のサイズも大きいのですが、振動を与えることで、水分子やアルコール分子の塊が小さくなり、アルコール分子を水分子が包み込んだような状態となったそうです。
これは熟成後の状態に似ていて、アルコール分子が水分子に包まれることで、アルコールのツンとした臭いが軽減され、まろやかな味わいにつながります。
北雪酒造
新潟県佐渡市で明治5年創業から続く老舗の酒蔵で、音楽演奏や超音波振動、遠心分離機など日本酒造りに革新的なものを取り入れています。
また、世界への進出も積極的に行い、日本酒が“SAKE”として認知されることや、SAKE人気の火付け役としても活動しています。
管理者のブログ、
『「YK35」新種の飛行機ではなく、日本酒の銘柄。しかもデ・ニーロが愛飲しているんだそうで』
に投稿していますので、見てください。
信濃ワイン
信濃ワインのある塩尻は、標高が高く、アルプスや美ヶ原、高ボッチといった高い山々に囲まれた松本盆地の南にあります。
一年を通じて雨が少なく、南風が強く、乾燥した気候です。
ぶどうの成熟にとって大切な8月から10月にかけては、昼間は気温が高くなり、朝晩は冷え込むという、一日の温度の差が大きいので、ワイン用葡萄にとっては好条件になっています。
1916(大正5)年の創業から、父子四代にわたってワインん造りを行い、信頼と評判を築いてきた桔梗ヶ原を代表するワイナリーのひとつです。
“音楽とワインのいい関係”を研究テーマに開発したワインは、貯蔵・熟成と全般にわたり、独自のプログラムでクラッシック音楽を聞かせてきました。
田苑酒造
日本で初めて樽貯蔵による本格麦焼酎造りを行いましたが、今では蔵の中に、いつもにクラシックの名曲が流れています。
それは、音楽の刺激が発酵を促し、貯蔵時には、熟成の効果を高めることが長年の研究の結果、わかったからです。
音楽がお酒に与える影響に興味をいだいたのは、偶然蔵で流していたクラシックの名曲が、酵母の発酵を速めることに気づいたからでした。
研究を重ね、現在ではすべてのタンクに音楽を振動に換えて伝えるトランスデューサをとり付けています。
音楽仕込みによって得られた風味は、まろやかさが最大の特長で、アルコールの刺激を感じさせず、口当たりのやわらかなお酒になります。
最初に流していたのは、社名にちなんで、ベートーヴェンの「田園」交響曲だったといいます。
黒糖焼酎 れんと
3カ月間、熟成のために、クラシック音楽を聴かせているそうです。
おもにバッハ、モーツァルト、交響曲だそうですが、単調な振動では熟成がうまくいかないということで、抑揚のある音楽を使っているということです。
銘柄の「れんと」は、音楽用語の「ゆっくりと」(lento、イタリア語)という意味だそうです。
女性向に飲んでもらいたいということで、女性杜氏が開発にかかわってきたといいます。
その他の音響熟成酒
蔵粋(くらしっく)
福島県喜多方市にある老舗酒屋、小原酒造の日本酒。
クラシック音楽を聴かせて発酵させた、日本初の音楽酒で、 もろみの時にモーツァルトのコンチェルトを聴きながら育った純米酒です。やわらかな上品な味わい。

モーツァルト 金井酒造
モーツァルトの音楽を聞かせて醸造したお酒です。フルーティーな香りとコクのある吟醸と、まろやかな香りと深いコクが特徴の原酒、各500mlのセット。
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超音波熟成PASS

PASSは、酒などを超音波で短時間で熟成させる「液体分子構造安定化装置」です。
熟成が早まるばかりではなく、マウスの実験から、酔いからの回復も速まることが実証されました。
つまり、二日酔いが、速く収まることになるかもしれないというのです。
*泡盛で行ったマウスの実験結果
体に対するアルコールの負担軽減
泡盛を使ったマウスの実験で、泥酔した状態から、正常状態に戻るまでの時間を観察した 結果、20年古酒は新酒に比べて30%~40%も早く正常に戻るのに、新酒は6時間後でも回復率は80%だったといいます。
超音波熟成させたものは、20年古酒に匹敵するデータが得られたそうです。
つまり、二日酔いや悪酔いがしにくいということになります。

《体に優しい》 超マイルド! 肝臓の負担を大幅に軽減した、自然熟成+超音波熟成
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球磨の伏流水と厳選したお米で仕込み、自然熟成法に加え、超音波「PASS」を導入した、悪酔い、二日酔いの少ない体に優しい革命的焼酎です。
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自然熟成と超音波熟成さらにマイナスイオン発生磁気活水器によるプレシャスウォーターの割り水と磁気充填。超音波と磁気の組合わせにより、究極のまろやかさを作り出す事が出来ました。
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超音波でワインやお酒を熟成する
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