蒸留酒
お酒の種類は、大きく分けると、下の図のようになります。

蒸留酒は、醸造酒を蒸留して作った酒で、スピリッツ(spirits)とも呼ばれます。
ウイスキーの場合は、ポットスティルと呼ばれる蒸留器で過熱し、蒸発したエタノールを冷却して造ります。
仕組みは焼酎も同じです。
醸造酒は、アルコール度数は20%くらいにしかなりませんが、蒸留器を使うと、96%まで上げることができ、世界各地で、いろいろな製法で蒸留酒が造られています。


蒸留酒の歴史
ウィキペディア(英: Wikipedia)によると、メソポタミアの遺跡の中から蒸留器が発見されているとあります。
ただ、これがお酒を蒸留するための使われたものかどうかはわからないそうです。
確実に「蒸留酒」を作っていた記録が残されているのは、古代ギリシャ文明のアリストテレスによるワインの蒸留が最古とあります。
日本には、15世紀ごろの琉球王国に伝わり、16世紀になると鹿児島から九州に広まったといわれています。
今でも九州は焼酎大国といわれています。



蒸留酒の種類
蒸留酒は、世界か打ち各地に、それぞれの蒸留酒がいろいろ作られています。
ブランデーだけでも、コニャック、アルマニャック、カルヴァドスなど、原料の違いによっていろいろあります。
他にもいろいろなスピリッツがありますが、有名なものは項目別に分けれありますので、そちらを参照してください。
混成酒との違い
アルコール度数が高く、薬効成分やボタニカルの項に成分などが溶け出しやすいので、それらを浸潤させたものが混成酒です。
日本の梅酒は、その代表ともいえるもので、ノンアルコールの梅酒が販売されるほど人気です。
ホワイトリカー(梅酒など)は、造り方も簡単なので、各家庭で、柑橘類や薬草などを漬けて楽しんでいる人も多くいます。
また、マムシやハブ、スズメバチをつけた焼酎も、地域によって昔から楽しまれています。
それらの持つ毒の成分が溶け出し、滋養強壮にいいといわれています。
多ければ毒、少しなら薬です。
梅酒と梅焼酎
梅を焼酎につけたものが梅酒ですが、一般に加糖されていますから、辛党からは敬遠されがちです。
甘くない梅酒、ではなく、梅酒を蒸留したお酒が梅焼酎です。
梅酒のエキス分は除き、梅の香味を凝縮させたお酒ですが、
穀物を使っていないので、税法上は焼酎ではなく、スピリッツです。
馥郁とした香りとほのかな甘みが楽しめる焼酎です。