ノンチルフィルタードウィスキーについて

「ノンチルフィルタード(Non-chillfiltered)」ウイスキー。
「chill(チル)」は英語で、「冷気」のこと、 「filltered(フィルタード)」は「ろ過された」という意味です。
「チルフィルタードウイスキー」は、「冷却ろ過されたウイスキー」のことをいい、
「ノンチルフィルタード」は、「冷却ろ過していない」ウイスキーのことをいいます。
最近、ノンチルフィルタードを謳ったウイスキーが各社から販売されるようになりました。
わざわざラベルなどで強調するということは、ろ過という工程が一般的に行われているからと考えられます。
しかし同時に、ろ過するということは、 熟成している間に樽から与えられたものの一部を、取り除いてしまうことも意味します。
ウイスキーは、樽熟成させないと、あの深い味わいや香りは生まれてはきません。
樽のなかで長い間熟成されたウイスキーの原酒には、麦芽や樽からでる香味成分などが溶け出していて、 温度が低くなると、澱(おり)になったり、白濁したりすることがあるといいます。
そのままにしておくと、冷えた時、美しい琥珀色がそこなわれたりするかもしれないので、瓶詰めする前に、一度冷却ろ過するのだそうです。
この冷却ろ過を、あえて行わないのが、ノンチルフィルタードウイスキーです。
つまり、樽の中の原酒が、そのまま瓶詰めされたものになります。
こだわりのノンチルフィルタード
ブラックアダー社
1995年創業のボトラーズ(瓶詰事業者)です。
ボトラーズというのは、蒸溜所から樽ごと買い付け、オリジナルコンセプトでウイスキー造りをする会社です。
「樽出しのシングルモルトが本来持っている深さを、あるがままに味わってもらいたい」という創業者の哲学により、 ブラックアダー社はノンチルフィルタードだけを扱っています。
なかでも代表銘柄である「ロウカスク」は、樽からくみ出したままのウイスキーとして、コアな愛飲家の人気を集めています。
ブルックラディ蒸溜所
“ウイスキーの聖地”とも呼ばれるスコットランドのアイラ島。そこに、スッコッチウイスキーのレジェンドといわれるジム マッキュワンが21世紀の幕開けの時期に復活させたのがブルックラディ蒸溜所です。
ヴィクトリア朝のものともいわれる伝統的な設備と、革新的なウイスキー造りが融合した蒸溜所として知られています。スコットランドやアイラ島産の原料と、すべてのウイスキーをノンチルフィルタード、無着色で製造しています。
最新モデルとなる「ブルックラディ アイラ・バーレイ2010」は、アイラ産の大麦を用いて、アイラ島内で熟成させた、アイラの自然をまるごと凝縮させたウイスキーといえます。

ウイスキーの専門店

ノンチルフィルタードのジャパニーズウィスキー
日本の多くの蒸溜所でも、ノンチルフィルタードのウィスキーはいろいろ造られています。
日本のクラフトウイスキーの火付け役ともいえる秩父蒸留所。秩父蒸留所のもととなった原酒の樽保管を手助けし、自社でもクラフトウイスキー造りを始めた安積蒸溜所など、なん種類のもノンチルフィルタードが造られています。







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